時々といっても年に1回程度ですけど、でもちゃんと見たのは初めてかも知れません。

 

 

 こんな登山道の脇でひっそりと咲いていました。

 

 

 「ミヤマコゴメグサ」です。 漢字では「深山小米草」です。

 ハマウツボ科、コゴメグサ属の1年草です。

 そして暮らしているのは東北の山形あたりから、近畿滋賀県の亜高山帯~高山帯です。

 

 

 ココメグサも結構複雑ですが、世界には200種、日本には10種いるそうです。

 多年草タイプと1年草がありますが、日本のは「コバノココメグサ」というの以外はみんな1年草でした。

 ついでに、日本のコゴメグサは

①ハチジョウコゴメグサ、②ミヤマココメグサ、③コケココメグサ、④コバノココメグサ、⑤タチココメグサ、➅ナヨナヨココメグサ、⑦チシマココメグサ、⑧ツクシココメグサ、⑨エゾノダッタンコゴメグサ、⑩ヒナココメグサの10種です。

 

 

 ここは標高2000メートルの登山道なので疑いもなく「ミヤマココメグサ」にしちゃいましたけど、各地にイロイロなタイプのミヤマココメグサがあるそうです。

 図鑑には「ダイセンココメグサ」、「マルバココメグサ」、「オウミココメグサ」、「ホソバココメグサ」、「マツラココメグサ」、「サドココメグサ」、「トガクシココメグサ」、「イブキココメグサ」、「イズココメグサ」、「キュウシュウココメグサ」、「トサココメグサ」というのが各地各地で咲いているようです。

 

 

 葉っぱは対生について、下の葉が小さく、中程の葉が大きい葉で先は三角っぽいです。

 花は茎の上に葉腋ごとに1つずつつけます。

 

 

 これも唇形花でしょう。

 上唇は小さくカブト状で2裂していて、下唇が大きく突き出て3裂します。

 3つになった裂片の先には少し切れ込みがあり凹んでいます。

 

 

 この花は小さいけど、なかなか魅力的です。

 花冠は白が基調で下唇の中裂片には黄色い斑点があります。

 

 

 雄しべは上唇内に隠れるように4つあその内の2つがやや長い雄しべです。

 雌しべは1つ。
 

 

 出来る果実は蒴果です。