ノイチゴの仲間たちは沢山あって食べる時は嬉しいけど、花や葉っぱでこれは何?って時は悩ましくて・・いつも図鑑と見比べますが、わからないことが多いです。
でもこれは結構、高い山で暮らしているので分かりやすいです。
「ノウゴウイチゴ」です。 漢字では「能郷苺」です。
バラ科、オランダイチゴ属の多年草です。
生まれ故郷は、日本~北はサハリンなどの寒冷地です。
日本では北海道~関東や東海地方、さらに山陰の大山にもいるそうです。北国では低地でも生きていけますが、本州では高山帯や亜高山帯で湿気のある所で暮らしています。
ずっと気になっていたのが、名前の「能郷」です。知って見ればなぁんだ・・ですが。
この能郷は岐阜県の「能郷白山」からもらった名前だそうです。
茎は這うように広がり、草丈は10~15cmくらいでしょうか。
葉っぱは複葉で3つの小葉がありますが、よく似た「シロバナヘビイチゴ」とよく比較されるのですが、ヘビより葉の幅が広くて丸みを帯びる・・・とされています。でも隣どおしでみないと分かりません。 葉裏は粉白を帯びて伏毛があります。
でも一番の特徴は花びら、萼片、副萼片が7~8つあります。(シロバナヘビイチゴは5~6)
萼片と副萼片が互生して付きます。
花は雄しべ、雌しべがたくさんあります。よく見ると、中心部の花床が盛り上がった感じでたくさんの心皮から黄色い花柱が出ています。
出来る果実はイチゴ状果です。 そしてオランダイチゴ属なのでやっぱり美味です。