高山植物なんですけど・・仲間は園芸品種もたくさん作られていて、普通に花壇でも見ることが出来ます。

 でもやっぱり山で逢えると嬉しい花です。

 

 「ハクサンコザクラ」です。  漢字では「白山小桜」です。

 

 

 サクラソウ科、サクラソウ属の多年草です。

 もともとの母種は「エゾコザクラ」、日本固有種の変種です。

 特に日本海側の多雪地帯で暮らしています。加賀の白山~東北の飯豊あたりが多いそうです。 雪渓のまわり、雪解けでの湿地などで咲きます。

 ハクサンで見つかったから「ハクサン」と付いたようです。北海道の「エゾコザクラ」や岩手山の「ミチノクコザクラ」、東北の山には白花の「ヒナコザクラ」がいるそうです。

 

 

 草丈は15~大きくても20cm程度。

 葉っぱはみんな根から出て束のようになっています。鋸歯があります。

 

 この花に逢うために山へ・という方も多いそうで、会津駒は特に有名?かも。

 

 

 花茎の先に散形花序のような感じで1~10個くらい咲かせます。四方八方に向いて周りの景色も満喫しているようです。

 

 

 10分くらいは見つめ合っていられます。

 

 

 花はお馴染みの姿です。花冠は2cm径くらい、紅紫色です。中心の口喉部が黄色味がかっています。花びらは5つですが深く切れ込んで10枚のように見えます。

 稀に白い花があるとか・・シロバナナンキンコザクラとかシロバナハクサンコザクラと呼ばれるようです。

 

 

 苞があり広線形、萼は鐘形で5つに裂けます。雄しべは5つですが、花筒内で外からは分かりません。

 田中澄江さんの花百では北アの「針ノ木岳」、新・花百では「白山」に戻りました。

 

 

 こちらは本家のユキワリソウ。

 

 

 最近では「雪割草」と漢字で表記する、ミスミソウ、オオミスミソウなどが人気急上昇中ですが、もともとの「ユキワリ」はこちらが本家のようです。

 なので、こちらはちゃんとカタカナで「ユキワリソウ」です。

 

 

 サクラソウ科、サクラソウ属の多年草です。

 これも八方尾根で撮りました。

 

 

 人気の雪割草はキンポウゲ科です。

 雪割草は今年の春に日本海側で「追っかけ」しました。

 

 

 名前よし、姿よし、可憐そのもの。

 咲いている所からは、鹿島槍、五竜、白馬三山の眺望よし・・・