去年、一昨年とコロナ禍でなかなか花の時期に山にも行けず、そして体調不良や入院もあり久しぶりに会えた花も多くあります。 

 コロナの感染者はまた増えてしまい花に会いに行くのもなかなか大変です。

 

 「ノビネチドリ」です。 漢字では「延根千鳥」です。

 この花は教えてもらいましたが、「これ、ノビネ」って聞いて「ノビネ、ノビネ」って繰り返して記憶しましたが、漢字が思い浮かばないのです・・図鑑で見ると「延根」でした。わかるわけないじゃん・・・。

 

 

 ラン科、テガタチドリ属の多年草です。

 故郷は日本を含む東北アジアです。日本では北海道~本州の中部以北と四国、九州の山地~亜高山帯の林地内や草地です。ハクサンチドリやテガタチドリと違い、西日本の亜高山でも見られます。

 

 

 このノビネ、自分では「ハクサンチドリ」「テガタチドリ」と並んで3大チドリととしたいです。

で、肝心のノビネは、テガタチドリが根が肥厚して掌状になるにな対して、根が細く伸びているからだそうです。これも根の形状なんで、外見から想像しても分からないわけです。

 

 

 茎は円柱状で太く、草丈は30~60cmほどです。

 一番は葉っぱです。5~10枚くらいが互生について、長楕円形で脈が4~5つくらい目立ちます。また、葉の縁が波打ちます。

 

 

 花は淡紅紫色で唇弁に筋が入ることが多いようです。

 よくテガタチドリとの違いが出ています。花では距の長さがテガタチドリは1.5~2cmと長いのですが、ノビネチドリは3~4mmと短くて湾曲し前に突き出ます。

 

 

 萼片は5mm程度、側花弁は萼片より短く、唇弁はやや長くクサビ形の広卵形で先が3裂しています。

 

 

 やっぱり山で出逢うランの花はいいですね。