花の形、色、デザインを形容するのは難しい・・・
ついつい図鑑での形容をそのまま使ってしまいます。
この寒い時期に咲いている花は少ないですけど、その中でもなかなかのユニークさです。
「キルタンサス」です。
和名?・・「フエフキスイセン(笛吹水仙)」というそうです。
ヒガンバナ科、キルタンサス属の多年草です。
生まれ故郷は遥かに遠い南アフリカ。南アフリカに47種類くらいが暮らしているそうです。
この覚えられない「キルタンサス」というのは、ギリシャ語で曲がった花・・という意味だそうですが、それを聞いても覚えられない・・。
花に芳香があり、故郷では夜に蛾を呼んで受粉の手助けをしてもらうそうです。
生まれ故郷では主に夏が開花の時期ですが、園芸品種では冬から春にかけて開花するそうです。この辺の事情は知りません・・。
スイセンに似た球根があり、葉っぱもスイセンのように細くも長い葉です。
種類によって多様で、開花時期や休眠時期もいろいろ、常緑のものもあるようです。
葉っぱは2~5枚ほどが根生しています。
花色は近所では白や薄黄色 が主でした。薄いピンクもあります。
栽培品種にはオレンジ色・アプリコット色・ピンク・赤・朱赤・白・レモン色なともあり多彩です。
近所のは当然園芸種ですけど、「マッケニィー」というのや「サングイネウス」などと言われるそうです・・。
そして種間交配で作られた栽培が容易なものが売られているそうです。
一つの茎に10~15個も花を付けるといいます。
上の写真は花が多くて重い?、首を垂れている?・・こんな具合に殆ど横向きです。
花は長い長い筒型で、先が6つ。
外花被片3、内花被片が3です。
花筒は4cmくらい・・。
雄しべは6つ、雌しべは1つありました。
雄しべはちょっと長めのが3つ、短めが3つです。葯に花粉がたくさん・・。
雌しべ。
上は雌しべと子房。
下は雄しべの長短。
そして子房をカットしました。
たくさんの胚珠があります。