野草はめっきり少なくなりました。花を見るには「温室」のある植物園? いや近所の団地にある花壇は花盛りでした。

 それもほとんどがキクです。  キク、すごい。

 

※ こんなすごい花壇がたくさんあります。 みんなプロ並みかも・・。

 

 なので今までは何故か「ノギク」ばかり有難がって見ていましたが、近所の花壇に咲くキクを中心にパチリしました。



 キクの花といったらとてつもなく種類も多いので、キク科の中でもキク属を中心に見ないと範囲が広すぎてしまいます。

 

 

 ノギクに多かったのは、もちろんキク属もありますが、シオン属、ヨメナ属、ハマベノギク属、ハマギク属などがあります。 しかし、キクを見てもこの菊は〇属のキクだとわかりません・・。

 そして花壇に多いのはいわゆる「イエギク(家菊)」と呼ばれる栽培品種のキクたちです。

 

 

  写真が多いので2回に分けて書きました。

 写真と文とは関係ありません。 花壇に咲いていたのを順番にアップしただけです。

 また、イエギクというカテゴリーではないのが入っている可能性も大です・・。

 

 

 

 キクの歴史を復習します。

 もともとの故郷は中国で、奈良時代に薬用として連れて来られたのが初めとされます。その後に身分の高い貴族階層などに観賞用として栽培されたようです。

 

 

 その後には安土桃山時代江戸時代になると武家や上流階級と言われる人々の間で栽培が盛んになり、1700年代以降に本格的なブームになったそうです。

 

 

 その第一次キク・正徳年間(1711~16年) この時にすでに500種くらい作出されたそうです。第二次ブームが文化文政時代(1804~30年)、この時期にはたくさんの新種が作られ、展示会も盛んになったようです。

 

 

 江戸菊という種類が流行ったり、菊をつかっての人、動物や富士山などを造形する菊細工というのも大いに盛んになったそうです。

 

 

 そして江戸時代の末期には、ついに海外進出し、ヨーロッパ、アメリカへ、そこで新たに品種改良されて「洋菊」として逆輸入されたりしてそうです。

 

 

 日本で作られたのは「和菊」、西洋諸国でつくられた「洋菊」、本家の中国では薬用や菊花茶として3000種くらいあるそうです。

 

 

さらに、食用菊は料理菊といわれます。お刺身のツマとして小菊も含めて80種もあるようです。
 

 

  自生するキクはキク属いがいにも上記のようなものがあります。栽培サレルキク属がイエギクと呼ばれるものたちだそうです。

 

 

 そのキク属の特徴としては

①総苞片が乾膜質になっている。

②雌しべの花柱の先が切形になっている。

③冠毛がない。

④茎に白い毛が多い。

⑤細かい点では、葉の裏に丁子状毛や普通の底着毛というのが密生して腺点が多い・・などです。

 

 

 日本で作られたイエギク、特徴のある芸術的な花も多くあります。

いわゆる「和菊」のなかでも有名なもの以下のようです。

①古典菊、②江戸菊、③嵯峨菊

④伊勢菊、⑤松坂菊、⑥美濃菊

⑦肥後菊

 それぞれにすごい特徴があるようです。

 

 

 しばし、花の鑑賞タイム。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 花の色、サイズ、

 舌状花と筒状花

 舌状花のデザイン

 筒状花のデザイン

 葉っぱ・・

 

 まだまだありました。