去年は果実の熟す時とタイミングが合わなかったような気がします。
今年は豊作?
「サネカズラ」です。 漢字では「実葛」です。
馴染みが少ない「マツブサ科」という科のサネカズラ属の常緑低木ですが、ツル性てす。
ちょっと見ただけでは蔓がどれ?って感じです。茎そのものがツルとなっているですが、なんかごちゃごちゃしていてよく分かりません・・。
図鑑によると別名がたくさんあります。
有名なのは「美男葛」でしょぅ。そしたら「美人草」というのもあり、「姫葛」もありました。
また「真葛」、「核葛」、「糊葛」、「布海苔葛」、「薯蕷汁葛(トロロカズラ)」、「鬢葛」、「鬢付葛」、
あとはもうわかりませんが「五味葛」、「狭根葛」、「狭名葛」、「佐名葛」、「左名葛」、「左那葛」、「山黄蓮」、などなど・・
こんなに別名があるのは、全国各地で歴史もあり、用途もいろいろあるからでしょうか。
暮らしているのは関東以西~九州・沖縄です。他には済州島、台湾にも暮らしているようです。
鬢付け油、整髪料としては有名でしたが、その歴史は奈良時代にもさかのぼるようです。
その他、粘液が和紙の製紙用糊料としても使われたり、「美男葛」という生薬にもなり、ヒビ・アカギレにも使われたそうです。
更に、今回の主役の果実は乾燥させると「南五味子(なんごみし)」という薬で、鎮咳、滋養強壮にいいそうです。
葉っぱは互生して、楕円形や長楕円形、長卵形です。先が少し尖り、縁には低鋸歯があります。
これが雌雄異株が多いと改めてびっくり・・。そして雌雄同株もあるとか・・
花は真夏に咲いていたとおもいます。下向きに葉に隠れて薄黄色のはなです。
果実は緑色から熟すと赤くなり、さらに濃くなっていきます。
花托が球状に膨らんで周りに果実が付きます。
柔らかい液果の集合果です。
この果実を「果実酒」にも使うと聞きましたが・・
液果の果皮を剥いてみました。
中から白っぽい種子が3つ出てきました。