自分としては結構珍しい花に逢いました。 でもこんな寒くなって来たのに、最後の花だと思いますが、咲いていてくれてよかった。

 よく似た感じのもあるので、まぁみんな同じでもいいんですけど。

 

 「キイイトラッキョウ」です。  漢字では「紀伊糸辣韮」です。

 

 

 ネギ科、ネギ属の多年草です。

 このラッキョウと付く名では、他にも「イトラッキョウ(糸辣韮)」と「ヤマラッキョウ(山辣韮)」があります。 区別は出来ませんが、キイイトラッキョウと教えてもらいました。

 

 

 紀伊・・というくらいですから和歌山の特産種かも・・そしたら、和歌山もちろんですが、岐阜県、愛知県などが多いようです。そしてなぜか山口県・・もちろん日本固有種です。

 

 ついでに、「イトラッキョウ」は長崎県の平戸島の固有種のようです。

 よく似た「ヤマラッキョウ」は東北南部の福島市あたりから沖縄までで暮らしています。

 

 

 葉っぱは根生葉が細くて丸いのですが、これは中が中空だそうです。そしてイトラッキョウは空ではなく詰まっているのが違いだとか・・。また、ヤマラッキョウは丸いのですが、断面は三角形っぽくなっています。

 そして茎には葉っぱがありません。ヤマラッキョウには葉がつきます。

 自分には無理ですが、この辺を押さえていれれば、「これはキイイトね・・」とか偉そうに言えます。

 

 

 ラッキョウっていうくらいです。地下にちゃんと鱗茎があります。

 

 花はよくよく見ると・・・なかなか綺麗。

 花びらが6つ、内花被片3と外花被片が3つです。

 雄しべは6つ、雌しべは1つで、共に長くて花びらから大きく外に出ています。