ヒッツキ虫になった果実はよく見ましたが、花をちゃんと見たのは初めてかも知れません。
でも超、小さい花なので、気が付かないくらいです。
「ノブキ」です。 漢字では「野蕗」です。
キク科、ノブキ属の多年草です。
日本全国で暮らしています。でも日本だけでなく、なんと、南千島の寒いところから、朝鮮半島、中国、果てはヒマラヤにもいるとか・・。
この仲間、世界に4種しかないそうで、その内の1つがコレです。
フキの葉に似ているので付いた名前ですが、属が違うので他人です。
地下茎が横に這っているそうです。
茎は直立して60~100cmくらいになりますが、今回のは40~50cmくらいでした。
葉っぱは下の方にあります。
葉は互生して、長い葉柄があり、三角形状の心形でこれが一見、フキの葉っぽいのでしょう。この葉柄には翼があります。
花はちゃんとキク科の花の構造をもっていました。
花の中心には両性花があり、その周辺には雌花があります。
でも図鑑によると、両性花は果実を実らせることが出来ないそうです。雌花だけが結実するそうです。
果実はお馴染みのカタチですけど、よくよく見ると不思議です。
中央にあった両性花は咲くと落ちてしまうようです。
周囲にある雌花が結実して放射状に伸びて、トゲのように出ているものが・・
これが腺体です。なんとも面白い形、上向きの雨粒のようです。
これがネバネバでよくくっ付いて、ヒッツキ虫になります。