里山や森の中ても花がすっかり少なくなりました。ノギクが頑張って咲いていますが、その近くでこの花がありました。
「アキノタムラソウ」です。 漢字では「秋の田村草」です。
シソ科、アキギリ属の多年草です。
本州~沖縄、朝鮮半島、中国が故郷のようです。そして仲間がたくさんいます。
名前の「田村さん」・・どの資料を見ても分からない・・となっています。
まぁ、普通に里山や林道脇などで見られるので、田んぼのある村に多い・・・というのでいいのかも。
でも、「なになにタムラソウ」というのがたくさんありました。 例えば・・
「タジマタムラソウ」、「ハイタムラソウ」、「ハルノタムラソウ」、「ヒメタムラソウ」、「シマジタムラソウ」、「ウスギナツノタムラソウ」、「ナツノタムラソウ、「ミヤマタムラソウ」、「ダンドタムラソウ」などです。
ここで気になったのが春、夏、秋のタムラソウがあることです。
そして、このアキノタムラソウにも毛が多いのを別けて「ケブカアキノタムラソウ」としているそうです。
さらに、白花も稀にあるそうで「シロバナアキノタムラソウ」というようです。
シソ科なので茎は四角っぽい感じです。
葉っぱは対生について、形状はいろいろあるようです。 単生のものから複葉になるものや、3出複葉から1~2回羽状複葉になるものもあるとか・・とすると葉っぱは頼りになりません。
花の付方が見分けるポイントのようで、花自体はアキギリ属の花と納得の形ですが、輪生するように、そして何段にも付きます。
唇形花が四方八方に顔を向けて、5~多いと15段くらいにもなるそうです。
花は青紫色で唇形花です。 白く細い毛が多く、目立ちます。 ケブカアキノタムラソウってコレのこと?・・。
雄しべは2つ、雌しべは1つで柱頭が2裂します。
ちょっと上唇と下唇を開いて、雄しべや雌しべの様子を見ました。
説明では「雄しべは上唇に沿うようにあり、虫が来て、下唇が下がります。葯が開くと下向きに曲がる」とありました。
出来る果実は4分果です。