名前はちょっと邪険にされていますが、花はなかなかいい花です。
それに日本固有種です。
「イヌショウマ」です。 漢字で「犬升麻」です。
キンポウゲ科、サラシナショウマ属の多年草です。
故郷は本州、関東~関西あたりまでだそうです。
有名なサラシナショウマやオオバショウマの根茎が漢方薬になるのに、コレは薬にならないのでイヌが付けられました。
植物のショウマは「升麻」ですけど、人の名前でショウマと付くのも最近多いです。
でも漢字では「翔馬」が多く、他には「昌磨」とか「翔真」かな。
なんかちょっと雰囲気が違うのは茎に付く葉がないことでしょうか・・。
根生葉は長い柄があって立派です。 1~2回の3出複葉です。 この小葉は掌状に切れ込みが入ります。
茎葉もあったらしいのですが、退化?して苞のようになっているって書かれていました。
そして花で一番の特徴が花が茎にくっついています。
ツボミもたくさんあります。まん丸っぽくて可愛いのです。
花はこんな感じです。
白くい雄しべがたくさんあって綺麗ですが、萼とか花びらが・・・
図鑑では「花弁状になった萼片が4~5個で広楕円形、花弁は長楕円形で、共に開花するとすぐに落ちてしまう」とあります。
萼片も花弁も開花してすぐに落ちてしまう・・とは、どんな役目なのでしょう。
出来る果実は袋果です。
雑木林の林縁などで今年は結構見かけました。
花はご先祖様の言いつけ通り、下から咲き上ります。