親子のような、兄弟姉妹のような、親戚のような・・名前ですけど、全くの他人です。
果実が出来ていました。
「クサギ」と「コクサギ」です。
まず「クサギ」です。 漢字では「臭木」です。
シソ科のクサギ属、落葉小高木です。 4~8メートルくらい。
日本全国で暮らしています。
葉っぱは対生について、広卵形や三角状ハート形と言われます。
ちょっと離れていましたが枝先に2~3輪、花が残っていました!
近くでクンクンすれば芳香のある花だと分かりますが・・
花は白で花冠が5つに分かれ、なんかマンサクみたいな細い花びらです。
花びらの基は筒状にななっています。
雄しべは4つ、雌しべは1つで、みんな長く突き出ています。
そして秋になるとあの果実が鳥たちに猛アピールします。
「二色効果」と教えてもらいました。
周りの5つの花びらみたいのが萼片です。
花が終わるとこの萼片が開いてどんどん紅紫色が濃くなっていきます。
そしてその真中にあるのが果実です。
この果実が萼片が濃くなっていくように、だんだんと 藍色になって光沢も出てきます。
なので、この果実は鳥のものです。
ヒトは春先のこの葉っぱを山菜として利用します。
このクサギと次の「コクサギ」が同時に見られました。といっても100メートル以上離れていますけど・・。
「コクサギ」です。 漢字で「小臭木」です。
最初にかきましたけど、クサギとは赤の他人です。
これはミカン科、コクサギ属の落葉低木です。
本州から九州、朝鮮半島、中国で暮らしています。
臭い木とされています。まぁちょっと臭いますけど、「臭いぃぃぃぃぃ!」というほどではありません。
それよりこの木、雌雄異株なのですが・・・さっぱりです。
それより、この木が話題になるのは・・葉っぱの付方です。
植物観察会などでは入門編で教えられます。 「コクサギ型葉序」というそうです。
こんな風に葉っぱが2枚ずつ、左右交互に付きます。 何故、そうなったのか?
それが問題です。
花は春、4~5月です。
そして果実が出来ていました。
果実は4つの分果です。 始めは上のように目立たないように緑色です。秋が深まると淡褐色になって2裂し、内側の果皮がバネのように反転して中の種子を弾き飛ばします。