この植物は植物園とか薬草園で見ました。
名前だけはそのユニークさで知っていました。 図鑑では市街地や道端で増えている・・とありますが、道端では会っていません。
「クソニンジン」です。 漢字では「糞人参」です。
キク科、ヨモギ属の1年草です。
生まれ故郷は中国です。
草丈は1~1.5メートルくらいになります。
なんとなく全草に臭気があるのでこの名前になったようですが・・
葉っぱが人参の葉に似ているからでしょう。
何年か前に、某薬科大学の薬草園で会って、ちょっと調べたら・・メモに「昔から薬用として
解熱剤として使われていた。1967年に中国の人民解放軍がこのクソニンジンのエーテル抽出物が「マラリアの特効薬」として確認された」 とあります。
クソ・・ではありません。 エライのです。
そして、今回改めてチェックすると、さらに超すごくなってました。
2020年4月、つまり去年の春に、新型コロナ・ウィルスの予防と治療効果があると注目されたそうです。そして、
2021年1月、コロンビア大学、ワシントン大学、ウースター工大などで葉のエキスがコロナウィルスに対して「抗ウィルス活性」を示したと発表した。 ・・・とありました。
詳しいことはわかりませんけど・・記事とおりなら、改名しなくちゃ・・。でしょ。
で、
その葉っぱ様は3回羽状複葉で全裂して、さらに細かく裂けて、縁に細かい毛があります。
花は大型の円錐花序というそうですが、小さい花がこれもたくさんつきます。
キク科の花なのですが、なんかちょっと感じも違います。
花は筒状花のみです。色も地味な黄色がかった薄い褐色です。
小さくて花のつくりが分かりません・・図鑑によれば
「花は中央の筒状花が両性で、周囲に雌花がある。両性花は花冠が5裂し、葯が合着した5本の雄しべがある。その中に雌しべがある。
雌花は細長い筒状になっていて、先が2~3裂している。雌しべ花柱が花冠の外に突き出て、柱頭が2裂している」・・とありました。
でもこの植物のもつ「薬効」を知ったら、花のつくりは・・
もしかしたら、すぐにこのクソニンジンが超有名になるかも・・。