今年は秋の七草をたくさん見ました。

 タデ科の花もいろいろありました。 七草に選定されているのが、コレの子分みたいな「イヌタデ(アカマンマ)」でした。

 

 それの兄貴分の大きさがコレです。

 「オオケタデ」です。  漢字では「大毛蓼」です。

 

 

 草丈は1~2メートルくらいになるので、兄貴というより10倍デカイのですが・・

 タデ科、イヌタデ属の1年草です。

 故郷はどうやら東南アジアの広い範囲のようで、図鑑には朝鮮半島、中国、ロシア、台湾、

インド、スリランカ、ベトナム、マレーシア、フィリピン・・・なんか日本以外のようです。

 

 

 日本には江戸時代に連れてこられたようです。

 近くの河川敷にもよく似たので大きくなるのがあります。

 

 

 葉っぱは互生して付き、葉柄のある葉は広円や広楕円形です。葉の両面には毛がありますが、もっと毛が多い別種もあります。

 葉っぱには注意が行きません・・この穂状花序の花に目が・・

 

 

 花のもとには苞があります。この苞がロート形で縁に毛がついています。この苞に花が3~5個くらい付きます。

 

 

 花はこれも小さくて・・イヌタデよりは大きいですが、でも小さい。

 花びらは5つ。白っぽいのからピンク、薄紅色と・・なかなか綺麗です。 ツボミの時の方が色が濃い感じです。

 そして、雄しべがなぜか7本・・。7本と中途半端な数ですが、5本が外側にあって、中に2本あります。きって変化している途中かも・・そして突き出ています。

 雌しべは1つ、花柱が途中から2つに分かれます。

 

 

 ちゃんと観察すると、この花も「異花柱性」で、雌しべが長く、雄しべが短い「長花柱花」と、

雌しべが短くて、雄しべが長い「淡花柱花」があるそうです。

 

 

 この〇〇タデと呼ばれるのもたくさんあって大変です。 

 小さくて道端にいっぱいあるのがイヌタデですが、よく似たのもあります。ハナタデです。花の付具合が少ない感じですが・・ 

 初夏に咲くハルタデもよく似ています。

 背丈の高くなるのがオオイヌタデ、オオベニタデがあります。オオベニタデは花も少し大きい感じです。そしたらこれはこのオオケタデの園芸品種だそうです。

 

 

 薬にもなのそうで、茎や葉、花穂を陰干しして煎じたものが解熱剤に、葉っぱの汁が虫刺されに効果があるとされています。

 出来る果実は痩果です。