人の暮らしの近くに結構咲いています。

 でもあまり近所の花壇では見ません。 

 今年は河原、散歩道にたくさん咲きました。

 

 「ツルボ」です。  漢字で「蔓穂」です。

 

 

 キジカクシ科、ツルボ属の多年草です。

 日本固有種って感じですが、実は東アジアに広く暮らしています。日本全国、朝鮮半島や中国、さらにロシア東部にもいるそうです。

 

 

 別名の方が有名かも・・

 「サンダイガサ(参内傘)」です。 むかし、宮中に参内するときに、貴婦人が使った柄の長い傘を「畳んだ」形に例えたそうです。 畳んだ傘なんてみんな同じじゃないの・・・なんてブツブツ言ったような・・。

 植物の名前に詳しい深津先生は「鱗茎の外皮を取り除いた後の中身が白くてツルツルしているので」付いた名前としています。
 

 

 葉っぱは根近くから2枚細長い葉を出しますが、花の咲く頃には葉のないものもたくさんあります。

 

 

 長い花茎をすっと伸ばして、その先に小さい花をたくさん付けます。

 白に近いものから薄紅、薄紅紫の花です。

 

 

 花びらは6つ、雄しべも6つ、雌しべが1つです。

 

 

 このツルボ、仲間は少ないそうで、ツルボ属というのが世界には2種しかないそうです。

 それももう1種はなんと、北アフリカとスペイン沖のバレアレス諸島だそうです。

 
 出来る果実は蒴果です。