こんな景色の中にいると・・
♪ 「この広い野原いっぱい 咲く花を ひとつ残らず」 です。
「カセンソウ」です。 漢字では「歌仙草」と書くのですが、どの資料でも「歌仙」の意味は不明となっています。
キク科、オグルマ属の多年草です。
日本全土の山野草原で暮らしています。日本以外では朝鮮半島中国~モンゴルやロシアにもいるそうです。
春~初夏の頃に咲く「オグルマ」とよく似た感じです。
地下茎を横に這わせて広がるそうで、よく群生する花です。
茎には細くてやや硬い毛が密生します。
葉っぱは、根生葉と茎葉がありますが、根生葉は花の咲く頃には枯れてありません。
茎に付く葉は互生します。広楕円形や披針形で先が細く尖ります。そして茎を抱くように付きます。キク科の葉とはちょっと違う感じで葉脈もはっきりしています。
花は枝先に1つ。天に向かって開きます。
舌状花も筒状花も黄色一色です。
花のすぐ下には苞葉がたくさんついています。
図鑑には総苞は直径が1~1.5cmの半球形で、総苞片は4~5列です。
舌状花は30~70くらいと数はバラバラ
筒状花はもっとたくさんありますけど・・数えてはいません。
舌状花は雌性で雌しべがあります。花びらの先が3つ、小歯になっています。
筒状花は両性で、小さいけど先が5つに分かれます。そして約束通り外側から順番に咲いていきます。
で結局のところ、名前の謂れは不確かですが、「花姿を歌仙が乗る車に例えた」としているのを見つけましたが、余計に訳が分かりません。 いい名前だけどね。