旧盆の時期は海も山も一番の賑わい・・の時なのに。

 今年はこんなに梅雨末期みたいです。

 これは入院前に撮ったものです。

 

 

 崖っぷちの「コバイケソウ」です。

 

 

 さて、今回の花は自生、野生のものは場所が限られているようです。

 自生地で有名なのは釧路湿原、奥日光の戦場ヶ原、そして信州の霧ヶ峰です。

 涼しい湿地がお好みとか。

 山麓で植栽したもののようです。

 

 「ホザキシモツケ」です。  漢字では「穂咲下野」とか「穂先下野」。

 

 

 バラ科、シモツケ属の落葉低木です。

 別名が「アカフマシモツケ」というそうで、アカヌマ(赤沼)とは奥日光の赤沼のことでしょう。

 親戚の有名な「シモツケ」は本州~九州、朝鮮半島や中国にもいます。特に下野(栃木)に多く暮らしているので名前になったようですけど・・

 今回の「ホザキシモツケ」は日本では狭い範囲でしか残っていないようですが、日本以外では結構普通にあるようで、それも朝鮮半島~中国、シベリアやヨーロッパでも見られるそうです。

 

 

 まぁ、花はシモツケ・・そのものですが、下野は平たく横に広がって咲きますが、こちらは穂咲きですから、こうなっています。

 

 

 樹高は1~2メートルだそうですが・・
 でも2メートルのは見たことないけど‥

 葉っぱは互生して披針形という形です。縁にくっきりはっきりの鋸歯があります。

 

 

  花はこんなにぎっしりです。隣と重なり合うくらいで窮屈そうです。

  山歩きの途中ではさすがに数える時間も勇気もありません・・。

  でも小さい花ですごい数です。 

 

 

 ひとつひとつは小さい花ですが、ちゃんと萼、花びら、雄しべ、雌しべは揃っています。

 

 

 萼片は5つ、花びらも5つ。

 そして雄しべがたくさんあります。 やっぱりバラ科です。40~50くらいが普通のようです。

 雌しべも5つあります。

 

 

 なので、出来る果実は袋果だそうですが、5つの袋が集まっていて、ひとつひとつに雌しべの花柱が残るそうです。