小さくて白い花をつける樹、それもかなりの大木・・

 でも花は小さい・・っていう花もたくさんあります。

 これもその一つです。

 名前がわかるまで、ちょっと手間がかかりました。

 

 

 「クマノミズキ」です。  漢字では「熊野水木」です。

 ミズキ科、ミズキ属の落葉高木です。

 

 

  本州~九州の山地、山林で暮らしています。 でも東北は少ないようです。

 ミズキ科なので、本家の「ミズキ」しか分かりませんでした。

 でも、最近は「ミズキ」と言えば「ハナミズキ」だけが注目されているようです。

 

 

 樹の姿、樹勢に特徴があります。

 ミズキは枝が上とか斜め上に延びるよりも「横」に伸びます。

 なので、ちょっと距離をとって隣と接していないと樹の姿でなんとなく分かります。

 

 

 花は枝葉の上なのでなかなか見れません。距離もあって・・言い訳です。

 

 葉っぱは対生です。 卵状楕円形で先が鋭く尖ります。 そしたら図鑑にありました。

「ミズキ」は花が1か月近く早く咲いて、葉も互生に付く・・と。
 

 

 小さくても花には花びらが4つ。雄しべも4つで突き出ています。 雌しべは1つです。
 

 

 ミズキなので、樹に水分を多く含むのは同じようです。

 そして紀州の熊野で見つかったので「クマノ」がついたという分りやすい名前です。

 

 

 出来る果実は球形の核果です。 秋になると黒紫色に熟します。