とある植物園の片隅にひっそりと咲いています・・

 でも目立たないし、枯葉に紛れたりしてあまり気に留めてくれる方もいません・・・。

 もう菜の花やウメ、寒桜、コブシなどに注目が行ってしまいます。

 

 「シクラメン・コウム」です。 

 

 

 サクラソウ科、シクラメン属の多年草です。

 シクラメンの原種のひとつです。

 シクラメンはクリスマスや年末に一家に一鉢くらい人気があるし、露地でも育てられるガーデン・シクラメン・・などなど・・このブログでも見ました。が、・・・これは今咲いてます。

 

 

 シクラメン・コウムという品種だそうです。

 生まれ故郷は黒海・・遠いよく知らない所です・・。その黒海の周辺のトルコ、ジョージア、イラン、シリア、イスラエルなどだそうです。
 

 

 草丈は5~10cmくらいしかありません。 もし普通に咲いていたら落ち葉と一緒に踏まれてしまいそうです。

 それでも栽培の歴史も古く、園芸品種もたくさん作られているようです。

 花色も白、ピンク、紫と・・花の形もユニークですが、魅力的な花色、デザインです。

 

 

 シクラメンはもう超メジャーなので・・

 でもこの花の形はやっぱり書かずにいられません。

 ランのように花茎が捩れて花を逆さにして下向きに咲いてます。

 そして花びらの基にあるМの崩したような模様・・暗号でしょうか。 そういえば、もうすぐ咲く大好きなカタクリに似てるじゃん・・・。

 

 

 

 それは生まれ育った環境のためでしょう。

 地中海沿岸なので、いわゆる地中海性気候です。いろいろな区分、気候特色、地域差、土壌条件凍ありますが、簡単に言うと・・夏は亜熱帯で高圧帯で乾燥し、冬は亜寒帯で偏西風の影響で雨が多いということです。

 

 

 花を咲かせて受粉し、果実を作るという時期に雨が多いのは大変です。大切な花粉は雨に弱いのです。

 なので、この地域では冬の雨対策が生き残り条件のようです。

 

 

 でも、日本で育ったためか・・花をひっくり返す寝ているヤツがいました。

 雄しべが5つ、雄しべに囲まれて雌しべが1つです。