たまたま1つ咲いた・・ではなく複数の場所で咲いているのを確認して今年の咲き始めだとしています。今年は2月8日でした。

 超お馴染みの花です。

 

 「オオイヌノフグリ」です。  「大犬の陰嚢」ですけど、この名前のエピソードでも5分オーケー、でも別名でも10分いけます。

 「ホシノヒトミ(星の瞳)」、「ルリカラソウ(瑠璃唐草)」や「テンニンカラクサ(天人唐草)」なとがありますが、こんな名前で呼んでる人はいない・・でしょう。

 なんかフグリの罪滅ぼし?・・・

 ヨーロッパ生まれで今や世界中で帰化していますが、生まれ故郷では「ベロニカズ・ベール」っていう名もあるそうです。

 

 

 

 1日花とされていますが、希に次の日にも咲いているのがあるらしい・・というウワサを聞きました。 ニッコウキスゲと同じかも・・。(ニッコウキスゲはずっと一日花とされ、図鑑にもそう書かれていたが、ちゃんと調べたら、翌日もちゃんと咲いていた・・・田中肇先生の話でよく聞きます)

 

 

 去年も探していましたが見つかりませんでした。

 それはこれの「白花」です。

 今年も探します。

 

 

 オオイヌは白花捜索隊の活動中です。

 見つかり次第、探索記・・別途書くことがあるかもしれません・・。

 

 そして、これによく似たクワガタソウ属の花がチラホラと見られるようになったので、・・

  兄弟にしていますが、もちろん本当の兄弟ではありません。小生が勝手に義兄弟にしているだけです。なので、役所には届けていません。

 上のオオイヌが長兄だとすると、次のは長女かな。

  

 「コゴメノイヌノフグリ」です。 漢字では「小米の犬陰嚢」です。

 

 

 オオバコ科、クワガタソウ属の1年草です。

 葉っぱには両面ケがたくさんあります。
 

 

 生まれ育ったのはヨーロッパです。なので帰国子女ってところでしょうか?

 60年くらい前に東京の某有名な小石川植物園にやって来て、栽培されていましたが、逃げ出したようです。でもまた東京を中心に広がっている程度で全国ではないようです。

 

 

 花はオオイヌノフグリよりも一回り小さくなっています。

 花びらは4つ、雄しべが2つ、雌しべは1つで基本は同じです。

 

 

 出来る果実は蒴果です。

 

 

 3兄弟の末っ子はコレ

 「フラサバソウ」です。 

 

 

 オオイヌノフグリよりもずっと小さいのですぐに分かります。
 オオバコ科、クワガタソウ属の多年草です。

 これも故郷はヨーロッパです。

 

 

 この花なら、「ヒメイヌノフグリ」とか名付けられそうですが、「フラサバソウ」です。

 別名は「ツタノハイヌノフグリ」とか「ツタバイヌノフグリ」というそうです。

 

 でも和名のフラサバソウの意味がわかりません。 漢字もありません・・・

 気になって調べるとこれがまた・・・いいのコレで・・です。

 

 

 フランスの医者で江戸時代の末期から明治に来日していた「サバティエ」さんと、その友人で植物学者の「フランシェ(フランチェットともいうらしい)」さんの名前から・・

「フラ」と「サバ」をくっ付けたそうです。   もう、いいの、こんなことで・・・。

 

 3兄弟並んでもらいました。

 

 

 そして、俺もいるぞぉ・・って言っているのがいました。

 「タチイヌノフグリ」です。  「立犬の陰嚢」です。

 同科、同属です。

 

 

 広くヨーロッパ~アジア、アフリカにもいるそうです。

 日本にはいつの間にかちゃっかり来ていたようで、明治の頃には帰化が確認されていたようです。 花は上の方の葉腋にくっついているようです。花に柄が殆どないのが見分けるポイントのようですが、茎が立っていて、小さい花なので分かりやすいです。

 

 

 こういう外来のオオイヌ、コイヌ、タチイヌ、フラサバなどで、在来のイヌノフグリは殆ど見られなくなりました。