シロワビスケです。

 

 数多いツパキの中の代表的な品種のひとつです。

 名前だけは覚えていました。

 

 

 ツバキ科、ツパキ属の常緑低木です。

 江戸時代からある古典園芸植物です。

 1789年の「諸色花形帖」という園芸書に記載されているそうです。

 

 

 ワビスケについてだけでもスゴイ資料です。

 簡単に

 花は一重咲き、猪口咲き。サイズは極小輪です。

 

 

 ワビスケなので、雄しべの葯が退化したり、変形して花粉が作れなくなっています。

 花は11月下旬くらいから咲き始め、3月頃まで楽しめます。

 

 

 ツバキの園芸品種の代表ですから、文句は言えません。

 でも、このワビスケには2つの系統があるとのこと。

 一つは有楽ツバキ(太郎冠者)の実生やその後継のもので、雄しべの葯が退化して白っぽくなったもので「ワビスケツバキ」と呼ばれるグループ。

 

 

 もうひ一つは「ヤブツバキ(ユキツバキ)」の突然変異から生まれて雄しべの葯が退化してしまったもので「ワビシンツバ」と呼ばれています。

 今回のものは「ワビスケツバキ」です。

 

 

 去年までにまとめたものもあるので、ワビスケについては別途書き直てみる予定です。

 

 

 花びらの先が浅く裂けています。

 

 

 雌しべ、花柱の先が3つに分かれています。

 

  

 雄しべの数が気になってしまいます。

 で、数えました。 これは110本ありました。