先日秋から咲く「サクラ」を4種ほどアップしました。「フユザクラ」「コブクザクラ」「ジュウガツザクラ」そして「シキザクラ」です。 みんな春にも咲きます。もちろん春に満開になりますが、

秋~冬は枝先にチラホラです。

 で、河津桜が咲き出したということですが、自分にとっては年内のサクラと言えばはコレです。

 

 「ヒマラヤザクラ」です。

 

 

 バラ科、サクラ属の落葉高木です。

 故郷では20~30メートルにもなるそうですが、日本では10メートルくらい?・・。

 故郷は名前のとおり、ヒマラヤ山麓、インド、中国南西部~ビルマの標高では1200~2400メートルの山のなかです。

 東アジアのサクラの野生種の一つとされています。もしかすると、日本の野生種のそのご先祖様かも知れません・・。

 

 

 ソメイヨシノを昔、東京市長がワシントンに贈って、返礼に「ハナミズキ」をもらった話が有名ですが、このヒマラヤザクラも贈ってもらいました。

 今から50年ちょっと前にネパール王室のビレンドラ国王からの返礼です。そもそもは国王が皇太子の時に東大に留学していて、熱海の植物友の会がサクラとウメの種を献上したそうです。そのお礼としてこのサクラが贈られたとか・・(昭和43年5月のことだそうです)

 

 

 なので、まだ、東京や熱海、大阪、愛知、神奈川などの一部でしか見られません。

 

 

 花が綺麗なのはもちろんですが、材としても優良のようです。硬くて芳香があり、

幹から「ガム」が取れるそうです。ガムの「トラガカント」の代用品としても使われるそうですし、

葉や果実が濃い緑の染料になるし、種をネックレスなどに加工したりも出来るとか・・。

 

 

 そして、びっくりなのが、日本の桜の代表のソメイヨシノの5倍の「二酸化炭素や窒素酸化物」の吸収能力を持っているそうです。

 

 

 ちゃんと受粉出来れば果実が出来ます。

 サクランボ、もちろん生食可。

 

 

 でも生まれも育ちも深山幽谷です。

 日本のような所では生きづらい・・?かも。

 なので、きちんと世話をしないと長い年月咲くのも難しいそうです。