ちゃんと見るようになったのはホンの2~3年前です。それまではもちろん、知りませんでした。 だいたい「変なアセビみたいな花」って感じでした。

 

 今年も初冬にしっかり咲いていました。

 「イチゴノキ」です。  「苺の木」です。

 

 

 

 

 ツツジ科、イチゴノキ属の常緑低木ですが、低木といってもこれは4~5メートルあります。

故郷では10メートル近いそうです。

 その元気に育つ故郷は地中海沿岸~西ヨーロッパ、アイルランドあたりのようです。

 

 

 なんで苺の木と呼ばれるのかは、本人も知らないようです。

 葉っぱは違うし、果実もイチゴというよりヤマモモですけど・・。

そして、花の時期に去年咲いて出来る実が一緒に見れるのですが、今年も殆どありませんでした。

 

 

 葉っぱは互生して付いて、革質、表面にツヤあり、縁に鋸歯ありです。形は楕円状卵形~

長楕円形。

 

 

 この花を見ればツツジ科というのも納得です。

 アセビやドウダンツツジ、ブルーベリー見たいな壺形です。

 

 

 今年は壺を解体しました。

 

 

 壺形の花冠の先が萎まって、反るように5つに分かれています。

 

 

 なんとも不思議なものが・・・。

 図鑑では「花弁は5つ、萼片も5つで宿存性、雄しべは10」とあります。

 でもなんかもっと複雑な感じです・・・

「壺の入り口近くに雌しべ柱頭があり、下方に雄しべの葯が取り巻く。雄しべの葯は向きが違うのが5つずつ、計10本ある。その葯に2つの鉤状の突起があり、花糸には白い毛が密生する」 と説明があります。 ・・・・・うぅぅん・・よく分からん・・でした。

 

 

 そして出来る果実は液果(漿果)です。

 初めは黄色っぽかったりしますが、だんだん紅が濃くなって、鳥好みになっていきます。

 そして、「食べられるの」って聞いたら、ヒトが食べても不味いそうです。