葉をすっかり落として、まるで「自粛中」のようです。

 落葉樹、冬の装いになってきました。

 そして、果実がしっかり残って目立つものがあります。

 

 「ハンカチの木」です。

 

 

 ミズキ科、ハンカチノキ属の落葉高木です。

 故郷、出身地は中国の四川省や雲南省です。 それも幽玄の世界、標高2000メートルの山地だそうです。

 別名が「ダビディア」、これは属名だそうです。こんな別名、専門家、植物の先生も使う?・・

また「ユウレイノキ(幽霊の樹)」というのも書かれていました。

 

 

 この木が一番チヤホヤされるのは、やはり春の花の時期です。

 2枚の白いハンカチが垂れ下がるからです。 でもハンカチのようにものは花ではなくて、苞葉が変化したものです。

 まぁ、ミズキ科なので、あの「ハナミズキ」や「ヤマボウシ」の仲間です。ハナミズキなどの苞葉は4枚ですけど、コレは2枚で大きいのです。

 でも大きい樹の上に咲くので目の前でなかなか観察出来ません。

 

 

 その努力の結果がこの果実です。

 堅果です。半端な硬さではありません。近くの石で叩いても割れません・・。

 カッターで切ろうとしましたが失敗しました。

 

 

 果実の近くでしっかり「冬芽」が出来ていました。

 

 

 「冬芽」となると、セットで「葉痕」です。

 

 

 このハンカチノキ、発見されたのは19世紀後半になってからだそうです。そしたら、なんと

1属1種の孤独さ、貴重な樹木だそうで、さらに、第4氷河期を生き残ったもので、同属の仲間は氷期に絶滅したようです。