子供たちも遊びに来る近所の公園の片隅です。

 この花、年がら年中咲いている気がしていますが、花が少なくなった今、やっと周りの花がなくなって存在感を発揮しています。

 

 

 「ホソバウンラン」です。  漢字では「細葉海蘭」と書きます。

 オオバコ科、ウンラン属の多年草です。

 生まれ故郷は・・?、中国~ユーラシア大陸、さらに海を越えてイギリスまで・・でもこれじゃあ故郷って感じじゃないね。

 

 

 でも、日本には在来種で「ウンラン」がありました。

 いまでも何処かでひっそり生き延びているかも知れません・・けど、最近はコレばかりです。

 今から100年くらいも前の大正時代に薬用とか鑑賞用として連れて来られたそうです。

 

 

 在来種のウンランと比べて、葉っぱが細いので「ホソバ」が付きました。

 

 

 図鑑では茎は直立し・・とありますが、近所のはなんか這っている感じです。

 葉は互生して線形です。でも茎の下では対生についています。

 在来種のウンランは葉が楕円形です。

 

 

 花が実は複雑なのが、今回初めてわかりました。

 

 

 いわゆる唇形花です。

 上唇は2つに裂けています。下唇に橙色のなんか膨らんだものがあります。

 そして、花冠の筒部の反対側が細い「距」になっています。

 

 

 科捜研小屋に招待しました。

 

 調べていると、最近は「キバナウンラン」というのが急に増えているそうです。

 20~120cmの草丈で花は5~7月だそうです。ヨーロッパからやってきました。

 

 

 萼片が5つ、雄しべは長いのが2つ、短いのが2つの4つあります。

 雌しべは1つ。

 花色には青、紫、すみれ色、白花もあるそうです。

 

 

 唇形花なんですが、上唇と下唇がくっついています。なので、雄しべや雌しべの様子を観察するのが実は大変なんです。

 開いてもすぐに閉じてしまうし、花びらを折ってしまうのも・・

 

 

 この花のつくり、デザインを「仮面状花序」というそうです。 仮面ライダーです。

 雄しべの花糸は白く、葯は黄色でした。

 

 

 出来る果実は蒴果で、果実は扁平で翼があります。