これも定番です。

 先日のヤブランとセットみたいなもんです。

 また、葉がもっと繊細なキチジョウソウとで3兄弟にしていますが・・・

 

 「ノシラン」です。  漢字では「熨斗蘭」です。

 

 

 キジカクシ科、ジャノヒゲ属の多年草です。

 故郷は関東から沖縄にかけてですが、これも常緑なので昔から好まれていたようで、日本庭園の名わき役です。

 韓国の済州島にもいるようです。

 

 

 この植物は葉っぱも主役でしょう。

 葉は40~大きいと130cmの長さですが、幅は1~2cmの剣状で先も尖ります。

 葉縁の下に膜質の翼のようなものが出来るようです。

 

 

 花茎が長く伸びますが、なんかすぐに倒れてしまいます・・根性なし?

 この花茎、2稜でやや扁平な翼があります。倒れ込むのも作戦かも・・。

 そして、花もなかなかいいタイミングで見れませんが、花序の1つの節に3~8つの花を付けます。1つの花茎にはもっとたくさん付きます。

 

 

 花は白~淡紫色です。

 花びらは普通は6つで少し反ります。見たら、4つや5つ花びらもあります。

 雄しべは6つですが短く、逆に葯は長くなっています。

 

 果実は見事なコバルトブルーになります。 今年も楽しみ・・。去年はいい感じのにはあまり会いませんでした。

 この果実も蒴果ですが、以前のヤブランと同様に果皮が薄くてすぐに剥けてしまいます。

 

 

 庭園ではもっぱら観葉植物のようで、「シロスジノシラン」や「キスジノシラン」が人気のようです。