別に「ジミナラン」というのがあるのではありません・・当たり前かぁ。
去年までは山野~亜高山帯で出逢うランは結構華やかなランを探して撮っていました。
「ハクサンチドリ」とか「ノビネチドリ」「テガタチドリ」などなど・・
今年はコロナもあって、タイミングが合わずに、出会ったのは‥地味なランでした。
それを4つまとめて・・・です。
と言っても、花の時期がピッタリばかりではありません。、見頃でないのもありました。
1.「オニノヤガラ」です。 名前だけしか知りませんでした。
花が終わったあとでしょう。
「鬼の矢柄」です。 別名が「ヌスビトアシ」という変な名前です。ヌスビトハギみたいです。
ラン科、オニノヤガラ粗セクの多年草です。多年草というより、腐生植物として紹介されます。 木材を長い時間をかけて大地に戻してくれる「木材腐朽菌」のナラタケと共生しています。共生といってもナラタケ類から栄養をもらっているのですが、ランからは何を提供しているのかは知りません。
一応、北海道~九州の山地山林や湿地で暮らしていますが、自分は滅多にあったことがありません・・気が付かないだけかも・・・
日本以外にも中国、台湾、韓国あたりで暮らしています。
2.「ネバリノギラン」です。 「粘芒蘭」と書きます。
でもラン科ではありません。
ノギラン科、ソクシンラン属の多年草です。
北海道~本州中部以北の亜高山帯、湿地、また、四国の石鎚山~東赤石山、九州の九重山、阿蘇山、で暮らしています。
今回ご招待したのはランではないけど、日本固有種だらです。ただの日本固有種えこひいきです。
花茎上部に花序が出来ますが、とにかく粘ります。こんなにネバって虫を捕らえようとしているとしか考えられません・・でも食虫植物ではないし・・・。このネバネバで花を守っているのでしょう。
3.「ミズチドリ」?だと思います。 漢字では「水千鳥」。
ラン科、ツレサギソウ属の多年草です。 別名が「ジャコウチドリ」です。
北海道~九州の日当りのよい山地、湿地です。
これは日本以外でも朝鮮半島、中国、極東ロシアにもいます。特徴は花が白く、芳香があるそうですが、距離があって匂いは嗅げません。唇弁は舌状で倒披針形です。
4. これも似た感じの花があって自信がありませんが・・
「トンボソウ」だと思います。 漢字は「蜻蛉草」「蜻草」と書きます。
ラン科、ツレサギソウ属の多年草です。
トンボソウと名前が付くのも地域ごとの固有種もあってよく似ています。
湿地の木道の脇で撮影しました。