名前も名前ですが、名前は本人も気にしていて、傷ついているので、今回はパス。
「ヘクソカズラ」です。 漢字では「屁糞葛」です。
別名も地方名もたくさんありますが、主にものは「ヤイトバナ」とか「サオトメカズラ」です。
アカネ科、ヘクソカズラ属のツル性多年草です。
本州~九州、沖縄、台湾、朝鮮半島や中国・・東アジアが故郷です。
茎の基部が木質化してケがあります。
葉っぱは対生について、形は普通ですが楕円形や狭卵形です。
蔓は何処でも、みんな「左巻き」という「ウワサ」ですが、今年はこれをチェックします。
花は葉腋から花序を出して、まず、苞が鱗片状にありますが、小さくて葉のようになったりしますが目立ちません。
萼は鐘形です。先が少し裂けて5つに分かれます(6つのもあります)
この花は説明が出来ません・・写真のとおりです。
花冠も鐘形で回りは細かい毛のようなもので覆われていて、灰白色です。正面から見て、中央が紅紫色になっています。これを「お灸」をすえた跡に見立てた名前が「ヤイトバナ」です。
お灸をすえる・・っていうのも死語になりそうです。
このお灸のき跡の中に雄しべと雌しべがあります。雄しべは4~5つ、雌しべの花柱は2つですが、今回確認しようとしましたが・・・よくわかりませんでした。
花が咲き始めたものを抜いてみました。
全草を乾燥させて薬になります。「鶏尿藤(けいしとう)」というそうです。下痢や黄疸に効果があるそうです。
この花冠の中に腺毛が密生していて、虫を呼びます。
出来る果実は核果です。