この花を冬の花としてしまうとクレームが来そうですけど、早春に有名な大きい花壇を埋め尽くす姿は圧巻で、たくさんの方が鑑賞するために訪れます。

 

 「シバザクラ」です。  漢字では「芝桜」です。

 

 

 ハナシノブ科、フロックス属の多年草です。 匍匐性の宿根草です。

 別名が「ハナツメクサ(花詰草)や(花爪草)」とも呼ばれます。

 もともとの故郷は北アメリカの西部です。

 株は環境、住み心地がよいと直径で50cmくらいに広がってお花畑一面を覆いつくします。

 

 

 葉っぱは小さな披針形、線形、針形で硬めです。対生について、葉の裏には毛があり、枝先に葉が らせん状に密生します。

 

 

 花は花冠が5つに裂けて平開します。花びらの先が浅く2つに分かれています。萼も5つに裂けて、萼片は針形で短い毛がたくさん生えています。雄しべは5つありますが、花の中央の管の中にあって、外から見ても見えません。5本の雄しべは合着しています。また、雌しべは1つで柱頭は3つに分かれます。

 

 

 花色は淡いピンク色、赤、うす紫、白などです。花びらの基にある模様が虫を誘うガイドです。

 きっと紫外線が見える昆虫が見る世界は全然違う景色、花色なのでしょうけど・・。

 

 

 現在では殆ど園芸品種ですが、白覆輪桃色の「多摩の流れ」、「星乙女」、「パープレア」、「マクダニエルズ・クッション」、「スカーレット・フレーム」、「マルゲリー」などがあるそうです。

 

 

 出来る果実は蒴果です。楕円形で先が尖った感じです。

 

 昔はサクラソウといつもゴチャゴチャになっていました。

 小さな花壇の縁で咲いていました。