先日のニュースで「白籏史朗」さんが亡くなったとお聞きしました。ご冥福をお祈りいたします。直接に話をしたことはありませんが、ちょっと離れたところでお会いしました。

 また、写真集、著作でいろいろ感動をいただきました。今も『山の花抒情』、『尾瀬 その美しき自然』、『高山植物』や『高山植物入門 見分け方と写し方』は手元にあります。・・・・・

 

 さて、

 こんな冬といってもいい時期なのに、まだ頑張って咲き残っていました。

 「ラッキョウだ」って叫んで、とりあえず写真にとっておきました。

 そして、調べたら、どうやら・・・

 

 「ヤマラッキョウ」です。  漢字では「山辣韭」と書きます。

 

 

 ヒガンバナ科、ネギ属の多年草です。

 故郷は東北の南部から九州までで暮らしています。また、朝鮮半島や台湾、中国にもいます。 野菜というか、食用のラッキョウは中国が故郷です。

 

 

 別名が「タマムラサキ」といういい名前です。

 

 草丈は30~60cmくらいです。

 葉っぱは春に根生葉が3~5枚ほどで、20~50cmの細い線形の葉です。断面は三角形っぽくなっています。

 

 

 そして花の時期は一般的には9~11月です。ラッキョウと比較すると花柄が短いとのことですが、この花火のような花に見惚れます。

 花は花びらが6つですが平開しません。紅紫色で綺麗です。

 雄しべは6つで、花糸は長く突き出ています。雌しべは1つで基部に蜜腺が3つあるとのことです。

 

 

 そして、出来る果実は蒴果で、倒心形です。

 このヤマラッキョウも地上部が枯れる前の鱗茎はよく洗って茹でて、酢味噌で食べられるようですし、葉っぱは天ぷらや油炒めでいけるそうです。

 

 

 そして、昔写真に撮ったのにコレがありました。これも最後の花がちょっと残っていたのです。

 

 

  「イトラッキョウ」です。 これはヒガンバナ科、ネギ属の多年草です。

 別名に「チシマラッキョウ」とか「ミヤマラッキョウ」などとも呼ばれます。

 

 

  自生地は九州西部、特に長崎県の平戸が有名です。 なので、日本固有種です。

 食べる「ラッキョウ」のことしか知りませんでしたが、花もなかなかのものです。