もうその名を聞いただけで痛そうじゃん・・。

 本当に生垣にして防犯に役立てたようです。

 

 「ヒイラギ」です。 漢字でもお馴染みです「柊」、「柊木」です。

 

 

 モクセイ科、モクセイ属の常緑小高木です。

 生まれ育ちは主に日本です。本州の関東以西~九州、沖縄、さらに台湾あたりまでです。

 

 

 葉っぱは革質で光沢があり、楕円形~卵状楕円形で対生に付きます。そして、強烈な鋸歯、トゲがあります。よく、老樹になるとこの葉のトゲがなくなるので、人も老成した角がとれて柔らかく熟成した人と例えられます・・が、しかし、・・それは稀です。樹のトゲはなくなりますが、ヒトのトゲはもっと鋭くなってしまう人のほうが多いようです。・・辛いなぁ。

 樹は年季を経て、大きくなると上の方に付く葉っぱはトゲがなくて、下の葉はトゲが多くあります。そういう樹になっているのも確かにありました。

 

 

 花は11月から12月で、葉腋に白い小花をたくさんつけます。

 でも、雌雄異花です。

 雄花は雄しべが2つ、これが特徴だし、雌花は雌しべが出ています。花冠は4つに分かれています。

 

 

 でも、雌雄異花というのはちょっと違うようです。正確には「両性花」と「雄花」があります。

 両性花は雌しべが1つと雄しべが2つで、雌しべが長く突き出ています。

 雄花は雄しべが2つあり、働きますが、雌しべは不完全で役は両性花に任せたようです。

 

 

 先日、見た「ヒイラギモクセイ」とよく似ていますが、ヒイラギモクセイの花びらは反り返りません。また、このヒイラギはイナバウアー状態で反り返るのが得意です。

 よく昔に聞かれたのが、クリスマス用ですか?・・ということですが、あれはセイヨウヒイラギという種類でモチノキ科なので、これとは無関係、他人です。

 

 出来る果実は核果です。でもこの果実が熟すのは翌年の初夏までかかります。暗紫色になって鳥に食べられるまで我慢です。