さすがに植物園でプロが育てている花は綺麗です。

 名前はノギクそのものですが、長年栽培され、選抜して作られたものです。

 

 「ヤマジノギク」です。  漢字で書くと「山路野菊」です。

 

 

 キク科、シオン属(図鑑、日本の野草ではハマベノギク属)の越年草となっています。

 1年目は葉をロゼットに出して過ごします。2年目に茎をのばして花を付けます。

 東アジアで暮らしています。日本では本州の中部あたりから九州、また朝鮮や中国です。

 別名が「アレノノギク」です。

 仲間に浜辺の砂地で暮らし、日本海が好きな「ハマベノギク」があります。

 

 

 草丈は30~100cmくらいです。

 葉っぱは根生葉がありますが、この花の時期には枯れてありません。

 茎に付く葉は倒披針形~細長い線状で互生して付きます。

 

 

 花はキクらしい花で、舌状花は淡紫色~青紫色で、冠毛は白です。筒状花黄色で冠毛は赤褐色です。

 舌状花は17~18枚あります。

 

 総苞は7~8mm、総苞片は革質で線形で2列です。

 

 できる果実は痩果です。冠毛には長短あるそうです。

 

 このヤマジノギクの色の濃いのを選別して長年かけて栽培して作られ、園芸種として各地の植物園などに送られているそうです。