今年はいつもののところで見られるハズなのに、刈り取られていて・・・・
でしばらく探していたのですが、やっと、見つけました。
前は12月でも見られたと思ったのですが、油断していると花が終わってしまいます。
「キチジョウソウ」です。 漢字で「吉祥草」です。
キジカクシ科、キチジョウソウ属の多年草です。
故郷は日本〜中国の東アジアです。日本では関東〜九州にかけてです。
キチジョウソウ属にはこの1種しかありません。
毎年逢っているのですが、見るだけでは縁起のいいことは起きませんね・・・・。
こんな感じでヤブランみたいな葉の中です。ヤブランは花茎を伸ばして花序は上に出ていますが、キチジョウソウはそんなに花を高くしません。
地下茎が伸びて広がり、根元から細い葉が出ています。
東アジアの温帯地域、日本では本州の関東~九州が故郷です。
別名が「カンノンソウ(観音草)」とか「キチジョウラン(吉祥蘭)」ともいう・・すごい名前。
地下茎が伸びて広がっています。根生葉は細長い線形です。
1属1種の貴重な花です。
もともとの田舎は中国らしく、大昔に日本にやってきた?らしい。
中国では薬として育てられていたようで、ヤブランやリュウノヒゲと同じく「咳止め」の薬です。
ツボミの時は色が濃いのです。
花は白~うす紅紫の花被が基のところで合生して筒状になり、先が6裂しています。
花は穂状花序です。下の方に咲く花は両性花で、上に咲く花は雌しべのない雄花が混じっているそうです。なんで、そんなことになったのでしょう。たくさん花を咲かせて、雌しべが間に合わない?・・そんなことないか。
この花は下に咲く花が両性花で、上に付く花は雄花になっているものがあるそうです。
雄しべは6つ、雌しべは1つ、花びら状の花被が反り返っています。この花びらが反り返ってイナバウアー状態になっているのがポイントのようです。
両性花には、雄しべが6本、雌しべが1本で、柱頭は3つにわかれています。
雌しべのない雄花には、雄しべが6本だけです。
花もなかなかです。でも、花の後の果実も見ごたえがあると勝手に思っています。
それは、果実を探すのに去年の冬も大変だったのですが、年明けにやっと見つけた時は小躍りしました。コレ、ホントです。
出来る果実は液果です。 果実は球形で紅紫色になります。
果実は奬果で、何とも言えない赤紫色になるのです。
この縁起のいい名前ですが、なんでも「吉事があると花が咲く・・」という中国での言い伝えで付けられた名前です。この花が咲くと⇒いいことが起きる・・のでないのです。良いことが起きると⇒花が咲くのですって。
この意味は深い・・・・。