年々、逢うたびにお気に入りになっていく感じです。そして、今年見たのは、その紅色がいっそう鮮やかに映りました。

 

 「オオケタデ」です。 漢字では「大毛蓼」です。

 

 

 タデ科、イヌタデ属の1年草です。

 別名が「オオベニタデ」「ベニバナオオケタデ」です。

 自生種かと思ったら、故郷は遠く、インドや中国だそうで、日本には江戸時代に薬用として連れて来られました。

 

 

 この仲間、大きいのから小さいのまでいろいろあります。今年はいくつ挨拶出来るでしょうか。

 ①小さいのは「イヌタデ」、②少し草丈のあるのが「ハナタデ」、③春から夏に咲く「ハルタデ」

、④似た花で花穂が垂れ、花色がやや薄い「オオイヌタデ」、⑤花色の濃い紅色の「オオベニタデ」、⑥長い穂状で葉に黒い斑のある「ボントクタデ」などがあるそうです。

 

 

 草丈は1~2mです。全体に毛が多いので納得の名前です。

 葉っぱは広卵形で先が尖ります。基部は心形で葉裏に腺点があります。葉にも毛が多いの両面がビロード状です。

 

 

 托葉鞘が1~2cm、毛もあります。

 花は総状花序で、花が半分くらい垂れ下がります。

 

 

 花びらは5つ、雄しべは8つが基本?、なんか図鑑によってもちょっと違うのです。雄しべが外側に5つと中央に2つの7つある・・としているのと、~8つとしているのがあります。

 雌しべの長い長花柱花と短い短花柱花があります。柱頭は2列しています。これも自家受粉を防ぐ工夫です。

 

 出来る果実は痩果です。