この花って、正真正銘の道端組です。絶対に花壇には入れてもらえません。摘んで飾ってもらうことも殆どありません。 ずっと当たり前に見ていて、無視同然でしたが、去年くらいから気になって・・・道端組に今回、初めて勧誘し、なんとか入ってもらいました。

 

 「チヂミザサ」です。 漢字では「縮み笹」です。

 

 

 イネ科、チヂミザサ属の1年草です。

 日本全国はもちろん、世界の温帯~熱帯にまで広く生活しています。

 ササってついていますが、関係ありません。

 まぁ、ちょっと笹の葉に似ている感じで、葉っぱが波打つ感じなので、これが縮んでいるように形容されたみたいです。

 

 

 ササもイネ科(タケ科とするものもあります) なんで、同じ科ですが、属は全く別です。

 下の写真でボケていますが、葉っぱが波打っているのが分かります。

 

 

 茎は地を這うように横に広がります。葉っぱは卵状楕円形で先が尖ります。葉の基部は葉鞘となって茎を抱くようになっています。

 こういう雑草として無視されていても生きる工夫は他に負けません。根が茎の節ごとに出て茎を固定してしっかり根付くようです。

 

 

 そして花ですが・・これが難問です。

 図鑑では、花は茎の一部が立ち、先から花穂を出し、花序は長さ6~12cmで密に小穂が付きます。小さくてほとんど判別も難しいのですが、小穂から3本の長い毛が生えてその表面は粘つきます。この毛は多いもの(ケチヂミザサ)、毛の少ないものを(コチヂミザサ)というそうです。

 イネ科の花は馴染みがなくて・・・小穂、第一小花、第二小花、第一苞頴、第二苞頴、芒、など花のつくりとその名前も違うので大変です。

 

 

 花を咲かせている時がタイミングが合わずにいましたが、今年はやっと花をパチリできました。 でもこの花も小さくて・・・うまくピントが合いません・・・。

 

 開花の時には雌しべの柱頭に羽毛状の毛が目立ち、紫色の葯も見えます。

 でも、聞いてもよく分かりませんでした。

 

 

 出来る果実はヒッツキ虫になります。