いつも秋の花で会うのですが、高山植物にしたいくらいです。なんか林縁で踏まれないようにしているより、ちょっと寒いけど、もう少し高いところへ引っ越したら・・って言いたくなります。
「ツルボ」です。 漢字では「蔓穂」です。
キジカクシ科、ツルボ属の多年草です。
生まれ育った所は東アジアですが、日本、中国、朝鮮です。
日本では全国区です。山野、里山の日当りのいい場所が大好きです。
考えると不思議な名前です。ツル・・? じゃあないし。
別名が「サンダイガサ(参内傘)」というそうです。これは、長い柄のある花を、公卿の従者が参内するときに持つ傘に例えたものだそうです。確かに長い柄の傘ですけど、花とは全く連想しません・・どちらかというと「キノコ」に似たのがあります。・・個人の感想です。
草丈は20~40cmほどですが、地下には鱗茎があります。なんでもこの鱗茎を昔は飢饉の時には灰汁抜きをして食べたそうです。
葉っぱは根生し、細い線形です。葉は15~25cmで葉の表面がちょっとへこんでいる感じがします。
白花を「シロバナツルボ」というようです。 細かくは、海岸近くで見られるのが「ハルツルボ」、葉っぱの幅がやや広いのが「オニツルボ」というのがあるとか・・。みんな一緒にしていますが・・。
小さい花です。花びらは6枚、外花被片3、内花被片が3、雄しべは6つ、雌しべは1つです。
雌しべの柱頭は裂けていません。
できる果実は蒴果です。
で、結局のところ名前のツルボは謎のまま・・でした。
「鱗茎がツルっと剥けるので滑防・・が変化した」とか、「蔓状の茎に米粒のような花が咲く」とか「群れて咲くので、連穂」・・・・みんな信じられません・・ガッテンしたいけど!