この花は今年初めて会ったのかも知れません・・。いや、会っていたのでしょうけど、遠いと「ナントカ・ショウマ」とか「カントカ・トラノオ」などと勝手に決めていたかもしれません。

 

 「ハクセンナズナ」だと思います・・が・・。 漢字だと「白鮮薺」です。 なんか不思議な名前です。もちろん意味は分かりません。

 

 

 

 アブラナ科、ナズナ属の多年草です。

 故郷は、日本では北海道~本州の中部以北の高山帯の湿った草地や砂礫地です。具体的には月山、飯豊連峰、鬼怒沼山、中央アルプス、南アルプスなど、海外ではロシアの極東~中国の東北部にも暮らしているそうです。

 

 

 茎は直立して80~100cmくらいになっています。

 葉っぱは根出葉と茎葉があり、根出葉には葉柄があり、形は広卵形です。

 茎につく葉は、なぜか下の葉には葉柄がありますが、上に付く葉には殆どありません・・。

 形は長卵形~広披針形です。先は尖り、基部は心形~クサビ形で鋸歯があります。

 

 花は茎先に15~40cmの総状花序で、下の方から咲きあがります。

 近くでみるとこれもまた、不思議というか、ヘンな花です。まだ仲良くなっていません。

 

 

 花はこれでも白い4弁花です。花びらが5~6mmの線形です。外側にある萼片は淡紫色やアズキ色で4つあり広線形です。

 雄しべは6つで、このうちの4本が長くて花びらより突き出ています。雌しべは1つで雄しべよりずっと短くなってます。

 

 で、この花の名前の「ハクセン」ですが、調べると、なんと・・花がミカン科の「ハクセン(白鮮)」に似ているからだそうで・・そもそも、ハクセンなんて知らんし・・。

 

 できる果実は長角果で、長い柄のある広線形です。