昔から会っていたと思いますが、殆ど無視していたというか、見て見ぬふりだったと思います。今年は「真面目」に花の写真を撮るのが主目的だったので、名前も分からず、ただパチリしておきました。
調べて、どうやら「シコタンハコベ」だと思います。 漢字では「色丹繁縷」です。
ナデシコ科、ハコベ属の多年草です。
生まれ故郷は日本の本州中部以北の亜高山帯~高山帯の砂礫地です。海外では寒いカムチャッカ半島にも暮らしています。
1884年の7月に北方四島のひとつ、色丹島で発見されたので、この名になりました。
別名が「ネムロハコベ」です。
北海道で多く見られるようで、知床~根室、ニセイカウシュペ山、富良野岳、羊蹄山など、本州では中部山岳、日光~上信越国境などです。
草丈は10~高くても30cm。茎や葉に細かい腺点があるようです。
葉っぱは対生について、卵形~卵状披針形です。
花はひとつの花びらが大きく裂けているいるので2枚に見えます。で、5枚の花びらなので、10枚なのか・・って思ってしまいます。そして、雄しべも5本ずつが二重になっていて、10本あります。葯が赤っぽく、雌しべは1つですが、柱頭は4~5つに分かれます。
できる果実は蒴果です。
ハコベ、道端にも元気ですが、こんな山の上でも仲間が頑張っていました。