さて、この花、ほとんど記憶にもありません・・初めてかも。そして、名前を教えてもらってびっくりでした。

 「ヨロイグサ」です。 漢字で「鎧草」です。 草に似合わない名前、どっちかというと「恐竜」でしょう。

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 セリ科、シシウド属の多年草です。
 本州〜九州の川岸とか、林縁とかで暮らしています。日本以外では、朝鮮、中国の東北部からシベリアにかけてです。

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 茎は太くて大型、でも茎は中空だそうです。同じような花が多いセリ科です。里から亜高山、高山にまで多様に適応しています。
 草丈は1~3mにもなります。葉っぱも大きくて、2~3回3出羽状複葉です。小葉は長楕円で回りに粗鋸歯があります。葉先は鋭く尖ります。
 また、葉柄は袋状に大きく膨らむのも特徴です。
 
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 花は大型の複散形花序という複雑なつくり、白くて小さい花・・。
 この花は萼がなくて、白い花びらは5つ。雄しべが5、雌しべ2つ、雄しべの先が出ます・・そして、雄性先熟で、同花受粉を避ける工夫をしています。


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 このシシウド属、シシウド、ヨロイグサ、そして地域変種のサンインヨロイグサとかエゾヨロイグサなどがあり、小総苞の数などで違いがあるそうですが、それは難しいので、また今度ということで棚上げです。