この花は植物公園にありましたが、超マイナー・・初めて会いました。でも昔は大切に栽培されたこともあったそうです。

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 「イチビ」です。 漢字では「莔麻」ですが、見慣れない字です。
 アオイ科、イチビ属の1年草です。
 別名が「キリアサ(桐麻)」また「ボウマ(莔麻)」というそうです。
 もともとの故郷はインドのようですが、アジア、ヨーロッパ、北アフリカ、オーストラリア、北米で帰化状態になっているそうです。

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 漢字からも想像できますが、昔はこの植物から繊維を・・ということで広い地域で栽培されたそうです。
 古代からの栽培植物で、日本には中国より伝わったようで、平安時代から江戸時代くらいまでは広く栽培されていたようです。麻袋やロープ用になるそうです。

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 葉っぱは互生してつき、長い葉柄があり、形は心臓形でまわりに波状で浅い鋸歯があります。全体に白くて短い軟毛があり、特に葉の裏はビロード状になっています。

 花は葉腋に上向きに付き、花びらは5枚、雄しべはたくさんあり、下の所で合着して丸く袋状になっていて、さらに花弁とも合着しているようです。

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 現在のイチビは昔の繊維を採るためのものとは違う品種のようです。でも、ご先祖様は大切にされていましたが、これは現在「日本の侵略的外来種ワースト100」にしていされています。

 果実は分果です。