ここ何年か、どんどん花壇から少なくなっています。
昔はよく「ムシトリナデシコ」と間違えていました。
いろいろと花色も苞部になっています。
「クサキョウチクトウ」です。 漢字では「草夾竹桃」です。
葉っぱがキョウチクトウに似ているからでしょうね。でも全くの他人です。
ハナシノブ科、フロックス属の多年草です。
和風、東洋系の感じですけど、生まれ故郷は北米の北東部です。
日本には江戸時代には入っていたようです。
最近ではあまり話題にならなくなったのが、この別名です。大正時代から戦後の一時期までは、園芸界では「オイランソウ(花魁草)」と呼ばれて流通していました。
でも、1958年の「売春防止法」が制定されて、この名前はあまり使われなくなっていきました。
現在では「フロックス・パニキュラータス」とか「宿根フロックス」です。
園芸種が500以上作られているようです。
花色も青紫、藤色、紅色、白などが人気です。
茎は直立して姿勢がよく、あまり分枝していません。
葉っぱは対生について細長い卵形です。図鑑では3つの葉が輪生することがある・・と書かれています。茎の上につく葉は茎を抱くようになって、全縁です。
花は花びらが5、5と言っても5つに先が分かれている「合弁花」です。この合弁花については「花冠裂片はヒダ状にお互いに重なる」とか「花冠筒部が長く先が5裂して横を向く」と説明されています。・・難しい・・
萼片も5で緑色、雄しべも5、雌しべは1つです。
出来る果実は蒴果です。