この怪しい名前の樹は去年会って、ちゃんと挨拶してあったので、今年は迷いませんでした。そして、今年はあの匂いをたくさん嗅ぐことが出来ました。

 「カラタネオガタマ」です。 漢字では「唐種招霊」です。

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 モクレン科、オガタマノキ(今はモクレン属)属の常緑小高木です。
 生まれ育ったのは中国です。日本には江戸時代に連れて来られました。
 別名を「唐招霊」です。
 やはり、オガタマが「招霊(オキタマ)」と呼ばれたのが訛ったようですが、昔から神様の依り代として神社を中心によく植えられていました。オガタマノキは暖地に多くあったようですが、カラタネオガタマの樹の方が、樹形、枝葉の多さ、花持ち・・などが良いというので次第にこれが多く植えられているようです。

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 有名なのが「紫色の花」をつけるもので、「パープルクイーン」とか「ポートワイン」と呼ばれる品種です。オガタマが・・神の依代がなんと思いっきり「洋風」になってます。
 もともとのオガタマは白い花でモクレンの仲間です。

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 花は大きく開いてくれません・・。花びらに相当するものが6枚です。黄白色で、外側の3枚は萼が変化したものだそうで、内側の少し幅の狭いのが本来の花びらだそうです。モクレンの中くーまなので、雄しべ、雌しべ共にたくさんあります。

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 なんという匂いでしょう。甘いバナナのような匂いです。
 ちゃんと咲いてくれ!って言いたくなります。 でもこの匂いに誘われてくるのはどんな虫たちでしょう・・。

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