ボチボチと咲き始めました。今回、2つ目のスミレに会いました。これもあまり自信がないのですが・・・

 「アオイスミレ」です。 漢字では「葵菫」です。
 日本の固有種です。日本のほぼ全国、北海道~九州(宮崎県くらいまで)で暮らしています。

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 いわゆる有茎種です。
 名前の「アオイ」はウマノスズクサ科のフタバアオイ(あの葵の御紋)の葉っぱに似ているからついた名前です。
 また、別名に「ヒナブキ」という名がありますが、こちらは、花の終ったあとに葉っぱが大きくなるので、それをフキの葉に見立ててついた名前です。

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 その葉っぱが特徴的です。根元から左右両側に筒状に巻いた葉が出ます。2~3cmくらいのかなりの円形、円心形の葉っぱです。縁には低鋸歯があります。そして、葉の両面にビロード状の毛を密生させます。
 さらに、托葉は広線形で縁に腺毛があります。

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 図鑑には3~8cmの地下茎があり、地下茎は太く短くて横に這うそうです。

 花は白に近い淡紫色でやや下向きに咲きます。芳香もあるそうです。
 まず萼片は狭長楕円で毛があり、先は鈍頭となっています。
 花弁は当然5つですが、上弁が反り返るのが特徴だそうです。側弁は平開しないので、前の方へ突き出てくるものが多いとか・・。そして、唇弁には紫色の筋(紫条)があって、距は短くてずんぐりしていて、先が太くなって上向きに反り返るようになります。
 雄しべは5、雌しべは1で花柱の先が下向きになってカギ状に曲がります。
 
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 花の終った後に根元から地表にランナーを出してその先から次の苗をつくるそうです。果実は蒴果です。蒴果ですが、他の蒴果のようにタネを飛ばさなくて、根元に落とす感じだとか・・。
 そして、おまけに、アリが好んで運ぶ、エライオソームの大きいのがこのアオイスミレの仲間はついているそうです。