道端の小さい花が気になってしまうと・・困ったもんです。見つからないと寂しい、物足らないような、去年はあったはずなのに・・とかいろいろ考えたりして・・。そして、見つけると一安心・・。
 
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 「フラサバソウ」です。 漢字・・・ありません。
 オオバコ科、クワガタソウ属の越年草です。
 
 
 ヨーロッパが故郷で、明治時代の初期に長崎で発見されたそうです。
その後、日本全国に広がったのですが、関東以西が中心のようですが、まだオオイヌノフグリに比べると少ないと思います。
 
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 別名が「ツタバイヌノフグリ」です。 なんかスターバックスと間違えそうで・・・
 でも和名のフラサバソウの意味がずっぅぅと分からなかったのですが、去年分かりました!⇒これが、結構受けます。
 
 
 なんと、明治時代に日本の植物をいろいろ調べていた西洋の学者さんで、「フランチェット(フランシェ)さん」と医者で植物学者でもあったらしい「サバチュル(サバティエ)さん」がいました。この二人に因んで付けた名前だそうです。フランチェットさんの「フラ」とサバチュルさんの「サバ」です。これを足したのです。傑作でしょ。陳腐ですが、東横線と同じ・・。
 
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 茎は下のほうで枝分かれして横に這うように広がります。そして先頭がすこし立ち上がります。葉っぱは殆ど互生して付くのですが下の葉は対生に付きます。形は広楕円形で2~4個の鋸歯があります。
 
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 花は上部に葉腋から小さい花、淡青紫色の花を一つつけます。オオイヌノフグリと比べてみました。
 
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・・・上にあるのが「フラサバソウ」です。下にある大きいのがオオイヌノフグリです。
 
 こんなに萼片とかに毛が多くないのに、「タチイヌノフグリ」があります。が、今年はまだ見つけていません・・。
 
 
 花の周り白い軟毛がたくさん出ています。花冠は4つに裂けて、花弁にスジが入ります。萼片が4、花びら4、雄しべが向き合って2本、その真ん中に雌しべが1本。
 
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 オオイヌノフグリは虫が来て花粉を媒介してくれなかったときには雄しべが自分の雌しべの柱頭に花粉をつけて自家受粉しますが、コレもそうするのか・・?未確認ですが、きっとそんな感じです。
 
 
 簡単に根まで綺麗に抜けてしまいます。
 
 花のサイズです。径は3.5ミリくらいです。
 
 萼が大きく花びらや雄しべ、雌しべを守っています。
 守り神はこの目立つ毛でしょう。
 
 萼が4つに裂けて、その萼片にも毛がもじゃもじゃです。
 
 雄しべが2つ、雌しべは1つです。
 
 花びらは4つ、開くと花びら同士が離れるようです。
 花びらの1つ1つの違いが、オオイヌノフグリのようにあるのか?・・忘れたぁぁ。
 
 
 
 出来る果実は蒴果です。
 それも楽しみ・・。その種子にはエライオソームがついているそうです。