第二回です。
 こんなものが、いやいや、こんなじゃなくて、これが気になってしまい、花のない時にパチリしていました。葉痕とコレです。

 「トゲ」の第二回ですが、これを偉そうにまとめて書くのはおしまいです。
 前回はトゲの種類、出来る場所での区分け、トゲの役割などについてでした。
 今回は、トゲについて、図鑑や植物学者さんの書いた書籍、エッセイ、ネット資料からのものをランダムに書きました。
①トゲと出っ張り・・って違うのか?。どうやら先が尖っていても痛くないもの、柔
 らかいものはトゲと言わないようです。そして刺毛というのもあるそうです。
 また、ヨツバムグラやヤエムグラなどのようにカギ状の毛もあります。
②ザクロやトキワサンザシのトゲは葉についているので枝だとわかり、これは短枝が  
 トゲ状になることが多いです。
③葉っぱの一部がトゲ状になったものは木や草が年をとるとトゲがなくなってしまう
 ものがあります。ヒイラギやモミ。
④サシンショウやハリエンジュのトゲは葉痕の脇に見られるので托葉が変化したもの
 であるのが多いそうです。
⑤たくさんのトゲで有名なのはミカン属です。この果樹のトゲは葉腋のシュートがト
 ゲになったそうです。シュートの頂端は退化していて、シュートの第一葉がトゲの
 本体になって、そのためトゲは葉の真上ではなく、斜めに伸びるそうです。
⑥上の③て出たヒイラギは年をとるととげがなくなるので「ヒト」にも例えられます
 が、ヒイラギモクセイは上に付く葉のトゲは少なくて、下、地面に近い葉はトゲが
 多いのだそうです。これは天敵の動物の大きさに対応して証拠?でしょうか。
⑦トゲで天敵から身を守る、また、毒などを身に付けて守る・・では、トゲと毒の両方を持っている二刀流のは・・ありました。イラクサだそうです。

(1)「カショウ」です。漢字で「花椒」です。

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ミカン科、サンショウ属の落葉低木です。中国が故郷です。
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 鋭いトゲが2本ずつついて威嚇しています。
 この形を形容することが出来ません。大袈裟に言うと「見惚れました」幹についているのがスゴイです。
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 そしたら、小枝がでていて、この枝にあるトゲがもっと強烈です。
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(2)「イヌザンショウ」です。 漢字で「犬山椒」です。

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 ミカン科、イヌザンショウ属の落葉低木です。
 上のカショウに比べるとカワイイですが・・これも痛さでは負けません。

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 サンショウのトゲは対生します。

(3)「カラスザンショウ」です。 「烏山椒」です。
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 同じくミカン科、サンショウ属の落葉樹です。 幹や枝に刺が多いです。


(4)「ボケ」です。 バラ科、ボケ属で有名です。
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 ボケは中国からやって来ましたが、日本には「クサボケ」があります。
 トゲの王様はやはりバラでしょうね。バラの好きな人は手入れも大変です。

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(5)「フユザンショウ」です。これもミカン科、サンショウ属です。

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関東から沖縄で暮らしています。イボイボの実がなります。

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 葉柄の基部の両側に対生状に刺が付きます。

(6)「カラタチ」です。 ミカン科、カラタチ属です。
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 落葉低木です。お馴染みのトゲです。防犯用に垣根に成っていることもあります。

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 コレも強烈です。昔のドロボウはこれで諦めたそうです。
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(7)「ホソバテンジクメギ」です。 漢字で「細葉天竺目木」です。

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 中国生まれです。日本の自生の「メギ」より葉が細いようです。

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 葉縁に先が針状になった鋸歯があって、短枝には超鋭いトゲが3本あります。
 
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 これってヨコズナ級でしょう。
 花や果実は綺麗です。