1月~2月は花が少ないので、今年は少し違うものを見よう!・・と思ったのです。候補は、「羊歯植物」や「コケ」「葉痕や冬芽」、そしてコレです。
「トゲ」です。 漢字では「棘」「刺」などと書きます。
植物学的には難しい論文がありますが、素人が公園や森で見た程度なので、専門性は必要ではありません・・第一分かんないし・・簡単に教えてくれるものを探したのですが、なかなか・・。自分的にすこしまとめました。
まずトゲってなんのためにあるのか・・ってずっとずっと不思議に思っていました。毒をもつもの、匂いを出すもの、殺虫物質を放出するもの・・そんな自己防衛のひとつなんだろうなぁ‥程度です。
で、トゲのある場所を考えてみました。
①茎・・・茎針というらしいです。茎や枝が「変化・変形」して出来るもの。
②葉・・・葉針といようで、葉や托葉、葉柄が「変形」して出来たもの。
③刺状突起体・・毛と似ているがより粗く、強いもので、茎の表皮や樹皮が変化したもの。
①はミカン属やサンザシ属などが代表的ですし、②はサンセベリアやヒイラギ、ユニノゲシなど、③は何と言ってもバラが有名でしょう。
で、結局何のために、トゲを持ったのか?
一番の理由は誰も思うように、動物から身を守るためでしょう。
個々にはいろんな事情でトゲを持つものもたくさんあるようです。例えば、イラクサなどは茎や葉に小さなトゲをつけて、そこから「蟻酸」を出して、シカなどの踏みつけから身を守っていると考えられています。
また、ツル性の植物もたくさんトゲをだして、このトゲで他のものに引っ掛けて成長するものがあります。これは身を守るというより、成長するために他に絡みつく役目です。
もっともトゲで思いつくのはサボテンですね。サボテンのトゲも強烈なものが多いですけど、これも身を守ることと、水分の蒸散を抑えることや耐乾燥の大きな役目だそうです。
で、いくつかパチリしたものです。
①「ハマナス」です。これはバラ科の落葉低木です。自生しているものはトゲが多く、栽培品種はトゲがないモノになっているようです。「牙を抜かれた・・」のようでなんか可哀想?。
これも強烈で、痛い!。
②「マイカイ」です。 中国生まれのバラ科の花です。ハマナスとよく似てますけど、トゲは少ない。
これを見ただけて、「何をそんなに怒ってるの?」って聞きたくなるのですよ。
③「タラノキ」です。 ウコギ科のタラノキ属の木です。有名なタラノメが食べられますけど・・
自生している「ノダラ」には棘が多く、だから?この芽は風味や香りもよく美味だとか・・でも少なくなったようです。
けっこう鋭いトゲです。
④「ヤマウコギ」がありました。
ウコギ科、エゾウコギ属の低木です。本州の岩手〜高知で暮らしているそうですが、中には棘なしもあるようで「トゲナシウコギ」というそうです。
葉や葉痕の下からこれも超鋭いトゲで睨んでいます。
また、パチリしたら続編あり・・・。