今、此方の道端で一番多く咲いているのが、コレの仲間です。
見慣れているカタバミですけど、そしてもう昔からの在来種のような顔をしていますが、どうも違うようです。
 
 「イモカタバミ」です。  漢字では「芋酢漿草」とか「芋片喰」です。
 
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 カタバミ科、カタバミ属の多年草です。
 生まれ故郷は南米のブラジル、ウルグアイ、パラグアイ、アルゼンチン、などのサッカーの強いところです。標高も高い所が好きだそうですが・・
 
 
 日本で帰化が確認されたのが1967年だと言われています。まだ55年です。
 日本には鑑賞用として連れて来れらたらしいのですが、今やそれこそ、どこでも見られるカタバミになりました。
 もしかしたら在来の小さな黄色いカタバミより目立つくらいです。
 
 
 図鑑ではこの「
「イモカタバミ」は実は「フシネハナカタバミ(節根花片喰)が基本種で、その亜種だそうです。、今ではこのイモカタバミとフシネハナカタバミの2種を園芸上はイモカタバミとしているそうです。
 ところがその基本種のフシネハナカタバミがどんな姿形なのか・・同じようなのですが、イモカタバミとの見分け方がイマイチ分かりません。
 
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 これとよく似たのが「ムラサキカタバミ」です。外見はそっくり。違いは、イモカタバミは地下に球状の塊茎で、花色が濃いピンクが基本。花筒の奥も同色で紫色の筋が入ります。そして、葯が黄色です。(ムラサキカタバミの葯は白)
 
 
 また、「ハナカタバミ」も似ています。ハナカタバミは大型で茎にも毛が密生していて、花の基部が白く、葯は黄色です。
 去年からこのカタバミが「異花柱性」で、その様子を自分で確認したいと思っていました。
 去年も撮影したのですが、上手く撮れなくて、失敗しています。
 
 
 花びらは5枚、微妙に捩れています。雄しべは10本、長いのが5本、短いのが5本です。雌しべの花柱は5つ・・と解説されています
 先日アップした「フヨウカタバミ」は雌しべの花柱が、長い、中くらい、短いの3パターンがあるというので、その3つを確認しました。
 
 
 上の写真では、長い雄しべが5つ、黄色の葯がよく目立ちます。
 雄しべの花糸には毛があります。
 
 
 短い雄しべも5つ確認できました。
 その雄しべの下になにやら、雌しべのような・・?ものがあります。
 
 
 そして別の花を解体して・・
 雌しべがありました。5つに分かれています。
 こんなに巧妙に作られて、自家受粉を避ける仕組みも精巧なのに・・
 日本では結実するのが難しくて、殆どが地下の塊茎によって増えているそうです。