やはり今年の冬はちょっと寒いのか、春の野草も遅れ気味のように感じます。
この花、4~5日遅いようです。でも少しずつ・・チラホラと花が見えだしました。これも荒地というか、原っぱの隅で花を見つけました。
「カラクサケマン」です。 漢字では「唐草華鬘」です。
ケシ科、カラクサケマン属の1年草です。
故郷はヨーロッパのようですけど、なんか、昔から日本にいたような感じですが・・
別名が「フアリア・オフィキナリス」です。
どうも姿形は他に似ているのもあります。ムラサキケマンやエンゴサク・・
これは明治時代の後半にやって来て、最初札幌で帰化しているが確認されたそうで、その後、全国に広がっているそうです。そしたら、世界的にもアジア、北米、オセアニア、北アフリカでも帰化しているそうで、今や世界規模です。
茎は上でよく分枝して葉っぱは2~3回羽状複葉で、互生して付きます。
花は茎上部に総状花序をだし、細長い筒状花を10~多いと50個も咲くそうです。花冠は筒状で、いわゆる唇形で、色は暗紅紫色です。
そして、花の後には痩果をつけますが、これが強いアルカロイドを含む有毒だそうです。さすが、ケシ科でした。
それにしても「カラクサケマン」って随分と東洋っぽいでしょ。
寒くて着こんでも外歩きは寒いぃぃ。「自然観察」も楽じゃないよ・・という声が聞こえてきます。まだしばらくは寒気に覆われるようです。背丈の低い花がようやく見られるようになりました。
茎も葉も柔らかくて、山菜のような感じです。茎には稜がありますが、匍匐性なので地面を這うように広がっています。小葉には細かい切れ込みがあり、キクの葉のようです。
花は総状花序、筒状の唇形花を四方八方に突き出したように咲きます。
白やピンクが多く、筒先が濃い紅紫色になっていました。
こんな形の花、お馴染みの野草に沢山あります・・・エンゴサクやケマンという名の付く花たちが・・。
よく似た花に「ニセカラクサケマン」というのがあるそうです。が、これとどう違うのかがよく分かりません・・(図鑑によると、ニセは花が直立して花茎が角ばらずに丸いという)
タンポポが咲きそうな道端に咲き始めた花です。