ちょくちょく見ていますが、久しぶりにじっくりと見ました。
 超地味、超何コレ、植物の世界の広さ、不思議な多様さ・・ますます分からなくなりました。
 今年も謎のままでした。
 
 「トクサ」です。 漢字では「木賊」とか「砥草」です。
 シダ植物、トクサ科、トクサ属です。
 日本では北海道から本州の中部地方くらいまで・・のようです。暖かいのは苦手らしいです。北半球の温帯〜亜寒帯の山間湿地が住処のようです。
 
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 結構知っているというか、見たことある、聞いたことあるのですが真面目に見たのはあまりありません。
 メモではコレがシダ植物って書いてありましたが、あらためてビックリしました。
 
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 名前の謂われはこの表皮細胞の細胞壁に「プラントオパール」というケイ酸が集まっていて硬化して、砥石に似ているからだそうです。
 この茎で研ぐことができるので「砥草」です。
 
 なんとも不思議で、茎をひっぱると節のところでスポッって抜けてしまいます。そして茎?は中空です。節もあって・・「あんた何者?」です。
 
 図鑑の説明では「茎はザラザラしていて引っ張ると節で抜けて、伏しの部分にはギザギザのハカマ状のものがあり、その上の節の茎がソケットのように収まっています。このハカマ状のギザギザしたものが、葉っぱに当たるものです」
 「茎の先端にツクシの頭部のような胞子葉群をつけて、ここに胞子が出来ます。」
 
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 このツクシによく似た頭の時期が一番華やかな時かも・・
 この写真を見ただけでは・・なにコレです。つまんなくてすいません。
 
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 説明ではこうですが、でもいろいろ昔から役に立っていたようです。
「高級な柘植くしの歯、漆器の木地の加工、クラリネットの葦製リード」などを磨くのに使われたそうです。
 また、茎を乾燥したものが生薬になり「木賊(もくぞく)」で、目の充血や涙目に効果があるようです。
 まあ、このトクサの旬は何時なのでしょうか?
 ツクシのような花の時でしょうか?
 今年の終わりには全然ふさわしくなく・・なんか意味があるのでもなく・・気になっていたので書いてしまいました。
山好きな方には「木賊峠」がすぐに思いつくかもしれません。関係あるのかな。