今年最後の野菊になるかも・・野菊の観察会というか、初冬の花の会で教えてもらいました。ところが・・どっちがどっちか分からなくなってしまいました。

 「サツマノギク」です。 漢字は「薩摩野菊」です。で、これとよく似たのがありました。「アシズリノジギク」です。漢字では「足摺野路菊」です。

 調べた範囲で、これだ!って・・もし間違えていたら、ごめんなさいです。
 まず、
 「サツマノギク」です。
 キク科、キク属の多年草です。 もちろん、日本固有種です。
 薩摩ですから、故郷は鹿児島県、また熊本県にも自生しているようですが、やはり、絶滅が心配されているようです。

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 根茎が分枝して広がる性質があるそうです。そして茎は木質化し、30~60cmくらいになります。
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 葉っぱは柄があり、互生してつきます。なにより、イソギクの葉っぱのように、裏に白い毛があり、それが表から見ると白い縁取りが付いたように見えます。
 葉の形は広卵形で羽状に浅く裂け、鋸歯があります。


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 花は11~12月が花期で、白~薄い紅色を帯びて4~5cmくらいです。赤い花もあるって解説にありましたが、舌状花が赤いのか‥聞きそびれました。
 でも、野路ギクの変種になるのでしょうか、鹿児島の風土に合せて独自に進化したようです。
 この名前を付けたのが、あの「谷田部良吉 博士」です。東京帝大の植物学教授です。先生が発見?して命名したそうです。 




 もう一つ、教えてもらったのがコレです。
 「アシズリノジギク」です。 
 これも上と同じく、日本固有種です。解説では、ノジギクの変種で、「小浜菊」の四国版だとか・・そう、アシズリとは「足摺崎むアシズリです。なので、故郷は足摺岬から佐多岬にかけてだそうです。こちらは草丈が高く60~90cmになります。
 
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 母種のノジギクよりも葉っぱが小さくて厚みがあります。卵形で3つに中裂します。これもやはり、海沿いということで、裏に毛が密生しています。



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 花は10~12月が花期で、茎先に散房状に3~5cmくらいの花を付けます。舌状花の長楕円形がとてもシャープです。


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 このような各地の狭い範囲で自生している固有種を大切にしたいです。